マスカットフェア ワイン紹介⑤ フォルサ・レアル ミュスカ・ド・リヴザルト(フランス/ルーション地方)

 南仏ルーション地方で作られている甘口、ミュスカ・ド・リヴザルト。大体、甘口ワインはちょっと変わった方法で作られることが多いのですが、ミュスカ・ド・リヴザルトは発酵途中のブドウ果汁にブランデーを入れて作る、これまた変わった作り方。完全に発酵してないないブドウジュースのフレッシュな味わいと、ブランデーっぽいコクが楽しめる、面白いワインになります。


 スペインカタルーニャ州のお隣、南仏のルーション地方がこの手の甘口ワインのメッカ。この時期、「チョコレートに合うワイン」として百貨店とかで売ってあるバニュルスも、ルーション地方の名産です。ものによっては、年数の違うものをブレンドしたり、長いこと熟成させたり、ガラス瓶で野外に放置して独特の香りをつけたり。よくもまあ色んなことを考えつくものです。


 ブドウ果汁をいじり倒して作っているので、他とは違う香りやコクが美味しさのポイント。ブランデーをブドウ果汁に混ぜる、こういったタイプのワインはVDL(ヴァン・ド・リキュール)とかVDN(ヴァン・ド・ナチュール)と呼ばれます。細かい違いはググってみてください。


 でも、せっかく香りが良いマスカットを使っているのだから、マスカットの香りをメインに楽しみたいと思うのは当然といえば当然。そう思ってかどうかは知りませんが、ミュスカ・ド・リヴザルトはVDLの中でもシンプルな部類。野外放置や樽で長く寝かせたりとかは基本的にしないので、マスカットの甘やかで爽やかな香りがしっかりとします。あとオレンジとかハチミツジンジャーみたいなほかっとする香りが良いですね。


 夜とか大人の会話とか、なんというかシックなイメージがあるブランデーの雰囲気と、明るくて爽やかな、ピクニックのようなイメージのマスカットの香りが合わさって、とても素敵なミュスカ・ド・リヴザルト。夜、寝る前でも、お昼におやつと一緒にでも、どっちも楽しい。「朝を開けだして、夜をとじるまで」それぞれの楽しみがありますように。



仔鹿

はじめまして、仔鹿です。 京都の路地裏のお店で、ゆっくりとした時間に寄り添うワインを売っています。 隅っこでは珈琲を淹れています。 実家の部屋に帰るように、のんびりとこもりに来てください。

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